米軍に支配されている、日本の空

「飛行機が沖縄の那覇空港へ着陸する時何十キロも手前から高度を下げ、かなりの時間、低空飛行をする。それは乗客へサンゴ礁の海を見せるためにサービスでやっている訳ではない。

 それは米軍機が普天間や嘉手納に離着陸する時、危なくないように民間機は30キロ手前か高度300メートル以下で飛ぶことを義務づけられているから。

 他の独立国ならあり得ない話なのですが外国軍の軍用機が安全な角度で離着陸できるよう、自国の旅客機は非常に危険な低空飛行を強いられている。」

 以上は矢部 宏治さんの本から抄出したものである。

 沖縄では高さ6キロ、半径90キロ以上、沖縄の空のほとんどがアメリカに支配され、それと同じように横田、岩国の周辺も首都圏全部支配され、米軍の許可がないと日本の航空機は飛べない。
 又それ以外の日本の上空でも米軍は自由に飛ぶことが出来るという。
 それは日米合同委員会での密約や航空法特例法第3項で米軍機と国連軍機に対しては日本の航空機に対する規制は適用しないとなっていて、米軍機は日本の上空においてどれだけ危険な飛行をしてもいい、すなわち合法とい

 うことになるという。

 又、沖縄に米軍機が落ちた時も日本の警察や消防などは手を出せず、政府が手を出したり文句を言うこともなく、そこはアメリカの支配地域になる。厚木基地や嘉手納の基地の騒音被害の裁判でも、

 賠償や自衛隊に対しての規制は判決で出ても、米軍に対しては埒外として判断を下さない。

 そして今回普天間の危険性除去ということを殺し文句に、又新たな米軍の基地を辺野古に作ろうとしている。

 ☆  琉球新報辺野古・高江ヘリパッド問題取材班 @henokonow       ☆  https://twitter.com/tokkouji