若い人のためにとか金輪際思うものか

ネット証券なるものを試みたら、パソコンが動かなくなった。動きにくくなった時、この際、光ファイバーでもと、BBIQに説明にきて貰った。
話を聞いてみると、「たぶんパソコンが古いので、ネット株をやるには環境が整わない、光に変えても同じ」と言われてしまった。俺がこのパソコンを買ったのは5年前で、ウィンドウズMEという奴だ。まあ、光に変えて通信速度が速くなってもパソコンがついていかなければしょうがないとあきらめた。

母親が新聞、TVを見ていて、株がそんなに儲かっておもしろいなら、10万円上限でお金を出すのでやってくれというので彼女の頭の体操になるならと思っていたが、証券会社の窓口に払込に行くのもめんどうだし、ネットで出来ないのならと、やめた。日々お金を稼いでいる身分ならパソコンの買い替えも考えるが、年金も給料もない今、このパソコンで我慢することにした。思い直してパソコンを初期化して調子をもどしブログにやっと書き込みができるようになった。

新聞を見ていて日野原さんの文章を見つけた。12月8日はジョン・レノンがなくなった日でもあり、真珠湾攻撃の日でもある。その後者の話から始まる。日野原さんは真珠湾攻撃のだまし討ちに腹を立て、満州事変のごまかしに起こり、京大に居た時、あの731部隊の石井さんが生体実験の写真を持ってきたのには身震いを隠しようがなかったという。当時は情報が閉ざされていて、皆何も知らない間に戦争は進んでいった。あってはならない戦争を終えて今まで我々は平和憲法の元、何をしてきたか厳しく問わなければいかん、と書かれていた。勇気をもらう文章であった。長生きをしている老人の言葉とかでなく、すごいひとなのだ、以前ラジオで対談を聞いた時も、博識とよどみない、正確な会話に驚き、元気をもらった。

ビデオのレンタルショップに行って若い店員と話がかみ合わず、後ろに並ぶ若い奴にいやな顔をされ、外に出れば入り口をふさぐ自転車とたむろする若い連中、これからを担う若い人のためになんて、金輪際思うか、世の中どうなろうと知ったかことか思いながら家に帰り、そのすぐ後読んだ日野原さんの文章で自分の卑小さに気がついてしまった。