俺は今、親の世話と称しながら、自宅に居て、働かず飯を作ったり、図書館に行ったり、ディサービスの送り迎えしたりして、ぶらぶらしている50半ばの男である。
 
 残間里江子さんの「それでいいのか蕎麦打ち男」を読んだ。その中に47歳のTV局の社員に50歳以上は視聴者ターゲットの圏外と言われた49歳の残間さんがショックを受けた話が載っていた。
 思い当たる節があちこちにある。今市民運動に寄ってみても、町を歩いても所謂現役や若者とは遠く距離が出来ているのを感じる。
 市民運動も、地味な活動、お爺さんにも出来ますといった50歳以上の人達ばかりの集まりにたまたま出会うと、男ばかり、その中でも、もっと若い人に一緒にやってもらうように努力しようと言っていて、俺なんどが新参者で、参加しようとすると、又似たような年ばかり集まるなーとあまりいい顔もされず、お互いくたびれてしまう。女ばかりの集まりは元気がいいけど、行くと気を使われてこれも又なじめない。老若男女が程よい組み合わせで仲良くやっている集まりなどないね。
 
 しかし、ちょっと小ばかにしていた「おばさん達」は元気で仲がいい。旅行ひとつにしても、いまやおばさんの二人連れはあってもおじさん二人連れはあまりない、確かにおじさん二人は会話に困るし、盛り上がりにかけるし、傍から見てもちょっと変だし。仕事で行くぶんには問題ないけどね。
 
 先日も図書館に平日行くとおじさん達があちこち座ったり、壁に寄り添ったり、その数が多いこと。俺と同じでここでくつろぐと落ち着くらしい、他に行くとこもないみたいで、ちょっと寂しいけど。

 ぐちる所もないのでこうして書きながら、文句を言いながら、今後でも考えていくか。